入り口のハンドルがかわいらしいここはフィンランド工芸博物館。織物や染め物、編み物など、昔のフィンランドのテキスタイルを中心とした展示が行われています。とってもとっても小さな展示ですが、ひとつひとつ素朴でぬくもりがあります。
フィンランドの工芸品と言っても日本の伝統工芸とは違い、もっと家庭的で誰もが作れるようなものばかりです。貧しかったフィンランドでの物作りは長い冬を乗り越えるための知恵だったのかもしれません。織り機はおばあさんの世代まで皆持っていたようですが今ではあまり見かけません。でも編み物は今でもみんな大好きで、電車のなか、駅での待ち合わせの間、それに授業中なんかにも編んでいる人を見かけます。毛糸のザックリした手袋や帽子やニット、こちらでは子供から若者、スーツ姿のおじさまからお年寄りまでみんな着ています。毛糸の手作り小物は寒い冬の必需品です。
ユヴァスキュラはこの日、マイナス16度。ヘルシンキよりもうんと寒かった。ぬくぬく温かそうなニットを横目に博物館を出ると、外には元気な子供たち。ざっくりニット帽をしっかりかぶれば寒さなんて怖いものなしね!
No comments:
Post a Comment